概要

　　遠心分離管自動供給装置は、遠心分離管やプラスチック製サンプルチューブなどのラボ用消耗品の製造における自動供給プロセス専用に設計されています。従来の人的作業による供給方法に代わり、高速かつ安定した、破損のないチューブの搬送と整列を実現することで、生産効率の向上、人件費の削減、品質の一貫性向上を目指します。

　　主な機能と構造上の特長：

　　自動供給と整列：振動プレート、スパイラルフィーダー、または真空吸引方式を採用し、サイロやホッパーから遠心分離管を後工程へ連続的かつ安定的に搬送します。複数の仕様の遠心分離管に迅速に対応できるため、多様な生産ラインを持ち、頻繁に仕様変更を行うお客様に最適です。

　　効率向上とコスト削減：手作業による供給と比較して、この装置は連続的かつ高速な供給を実現し、人的介入を最小限に抑え、生産ラインのサイクルタイムを短縮します。

　　ロスレス搬送設計：搬送路、振動プレート、整列トラックは、供給および整列中に遠心分離管が転倒、破損、詰まりを起こさないように最適化されています。

　　安定性と信頼性の高い構造：主要構造はステンレス鋼とアルミニウム合金製で、主要箇所には保護カバーが取り付けられています。静音性に優れ、清掃とメンテナンスも容易です。供給プロセスにおける人的接触を排除することで、破損や異物混入のリスクを効果的に低減し、クリーンな製造要件を満たします。

　　モジュール式駆動制御：PLC制御システムとタッチスクリーンインターフェースを搭載し、供給頻度、振動強度、搬送速度などのパラメータを様々な生産サイクルに合わせて柔軟に調整できます。

　　容易な統合：本機は、後工程の機器(自動キャッピング機、ラベリング機、カートニング機など)と統合することも、供給モジュールとして単独で使用することも可能で、お客様に柔軟な生産ラインレイアウトの選択肢を提供します。

　　代表的な用途と業界適合性：

　　ラボ用消耗品製造：15mLおよび50mL遠心分離管、凍結保存チューブ、サンプルチューブなどの生産ラインにおける自動供給。

　　体外診断用医薬品(IVD)およびバイオ医薬品業界：遠心分離管などの重要な使い捨て消耗品の供給プロセスを自動化することで、生産能力を効果的に向上させながら、清浄度と一貫性を確保します。中～大規模自動包装生産ライン：遠心分離管が自動箱詰め、封緘、ラベリング工程に進む際、ローダーはフロントエンドモジュールとして機能し、ライン全体に安定した高速供給を保証します。

　　技術仕様：

　　機器モデル：GST-LXG103A

　　遠心分離管容量：1～50ml

　　サイズ：L800×W800×H1700(mm)

　　生産能力：250個/分

　　電力(出力)：1.5kW

　　カスタマイズ対応：可能